20111003

都合のよくない機械

僕の見る景色は、驚く程共有する術も無く、
推し量る事も恐ろしい程、
虫の集った彼らには判断が難しい。
勿論僕にも夥しい数の虫がついているので、
自分ですら正確に距離は測れない。
つまり光の屈折も数学的に割り出せないし、
無数の光源の先に、ぼんやりと影を追うに等しい。
網膜は焼き尽くされていく。
ところで一つの幻想を捨てる事は、また一つの幻想を生み出す。
つまりこっちかそっちか。
頭の中を、しきりに記号が走っているのがこっちか、
或は逆か。
捕まえようと力まない方が、
おそらく自由に彼らは走り回り、円滑に進む。
動きが鈍り、一々が認識されるから、
こっちが姿を見せるのか。
見なくていいものがある。
手放して忘れるのがよい。
色々な成分が、機械が、意識以上に活動する。

(改/抜粋)

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