20121016

Chelsea Exhibition is


あなたが私のことを天使だと言ったからもっと純粋になりたいと思った。

今回のテーマはWild billy childish&The black hands のCaptain Caripso's Hoodoo Partyだったのだけれど、
つまりラテン・ビートとガレージの融合、もっと広く自由に突き抜ける空気感、そしてあのジャケットの猿の木版画の荒々しさ、単純な力強さ。
もともとそういうものが描きたいと思っていたところに、
今回そのイメージにピッタリのChelsea de rumba さんで個展をやらせて頂けることになりました。
それと同時にチェコである程度の量で原画を見たEva Svankmajerovaの影響も強く、
       Billy childishとEva Svankmajerova、
この二人への敬愛を込めて作品作りをスタートしました。

けれど最近は造形やブリコラージュの制作も多く、あまり腰を落ち着けて絵を描いていなかった為に、
描いているとより一層多くのものが溢れ返って止めどなくなるのを押さえながら、
なんとか収まったのが今回展示した6点です。

小作品達は前述のThe Black hands をはじめ、
Tom Waits,Sleepy john estes,Screaming jay hawkins,Moondogなど、
好きな音楽のイメージを。
或いは放浪するロマを。

 そして大きな作品、
赤の強い、今回唯一の破廉恥な某・V。
これは私とある程度付き合いの長い人に人気が高かったのですが、
その辺が通じるのか、
ざっくりと自分自身の過去・現在・未来(希望)を描いたものです
成長録とでもいいましょうか。
そしてEvaへの親和性と尊敬。
その親和性とは女の業であろうと思います。某・Vもあながち唯の卑猥ではありません。
つまり私が今までしてきた様にとぐろを巻く感情、感覚の捌け口、歪で夢遊的な想像力の産む作品です。
自分の頭を網状に這う血管の内側に押し止まる自意識の。

 そしてもう一つの大きな、淡い色彩の緑や青の作品。おじさんの横顔のある方。
これには多々宗教的なモチーフが現れています。
信仰はありませんがただ私にとって身近に感じるものになったこと
ドイツやチェコでも随分教会やシナゴーグに足を踏み入れたこと、時にはガイド付きで、
等等そういった体験から絵になったのだと思います。
あるいは新たなシャガール論「ああ、誰がシャガールを理解したでしょうか?」を読んだことも大きいでしょう。
実際この色彩感覚はEvaよりもシャガールを思い起こさせるかもしれません。
そしてこの横向きの髭の男には、色んなイメージが重なり合っています。
好きな音楽や映画に現れる様な路地に屯する萎びたハットの男、
ドンキホーテ、宗教家、ジプシー、など。
 これを描きながらただひたすらに思ったのは、
純粋になりたい、ということでした。
 この絵を私は一人では描けなかったでしょう。
ただ吐き出すのではなく、絵を描きながら、描くことによって、
具体的で一般的なイメージを用いて、その力を借り、
自意識を越え、消失し、もっと遠くを仰ぎ見ていました。
それはおそらく、初めての経験です。
 今回描き始めた時から、やはり描くことは楽しく、
色んな意味で自分に密着、もはや癒着していて、
やはり私は絵描きだし、それを誇りに感じました。
けれどだからこそのプレッシャーは重く、
まるで、まだまだ足りないのですが、
新たな局面を向えることが出来ました。

これが今回の個展の作品です。

オープニングパーティから、昨日の最終日まで、
来て頂いたみなさん、本当にありがとうございます。
素晴らしい機会を与えて下さって、1ヶ月お付き合い頂いたルンバのみなさん、
いつも美味しいお料理とお酒と楽しい時間も、ありがとうございます。

会期は終わりましたが作品はまだ今週土曜日まで飾っていただいております。
そしてお料理も色々な企画でお得な期間ですから、
是非みなさん足を運んでみてください!

 

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